「商品はあるのに売上が伸びない…」 「集客はしているのに購入につながらない…」
スモールビジネスを始めたばかりの頃、こうした悩みにぶつかる人は少なくありません。売上が安定しない原因は、単に“集客が足りない”だけではなく、設計のどこかがズレている可能性があります。
第8回では、売上不振の原因になりやすい3つのポイント「価格設定」「ターゲット」「導線(購入までの流れ)」に注目し、それぞれの見直し方と改善の視点を解説します。
1. 価格設定|安くすれば売れるわけではない
❌ よくある誤解
- 売れないのは価格が高いからだと思い込んで値下げしてしまう
- 「相場より安くすれば有利」と信じて単価を下げ続ける
✅ 見直しの視点
- お客様は「価格」ではなく「価値」で判断している
- 提供する価値(時間短縮、安心感、成果など)を明文化しよう
- 競合より高くても、“納得できる理由”が伝われば買ってもらえる
- 「比較されにくい価格帯(2,000円・5,000円・10,000円など)」を検討
2. ターゲット|「誰に売るか」が曖昧だと伝わらない
❌ よくある失敗
- 誰でもOK、全員に届けたいと思ってしまう
- ターゲット像がふんわりしていて、響く言葉が使えない
✅ 見直しの視点
- 「年齢・性別・生活背景・価値観」まで具体化する
- 過去の自分や身近な誰かをモデルにするとリアリティが出る
- SNSやブログで反応がある人を観察し、仮説を修正していく
💡 ワーク:1人の“理想の顧客像”を書き出してみよう
- 年齢・性別・住んでいる場所
- 日々の悩みや理想の生活
- どんな言葉で検索しそうか? どんな投稿に反応しそうか?
3. 導線設計|集客しても“買う流れ”がなければ離脱する
❌ よくあるつまずき
- SNSで発信しても、どこから買えばいいか分かりにくい
- 商品説明やLPが弱く、購入の決断ができない
✅ 見直しの視点
- SNS→プロフィールリンク→販売ページ という導線が整っているか?
- 商品ページには「変化・ベネフィット・口コミ」が書かれているか?
- 初めての人でも安心して申し込める案内になっているか?
💡 チェックポイント
- Instagramのプロフィールにリンクが貼られているか?
- X(旧Twitter)の固定ツイートにサービス紹介があるか?
- ブログやnoteに商品の詳しい解説があるか?
まとめ|売上が伸びないのは、設計の“ズレ”かもしれない
- 値下げの前に「価値の見せ方」を見直そう
- ターゲット像は1人に絞るくらい具体化しよう
- SNSやブログと販売ページをつなぐ導線は、1クリックでたどれるように
売上が安定しないときは、自分を責めるより「仕組みのどこがズレているか?」という視点で見直してみましょう。
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売上が伸び悩む原因は「価格・ターゲット・導線」にあり。スモールビジネスの売上改善ポイントをわかりやすく解説。
📝 売上見直しワークシート
目的:売上が安定しない原因を明確にし、3つの視点から改善点を発見する。
【ステップ1】価格設定の棚卸し
質問 | 回答記入欄 |
---|---|
現在の販売価格はいくらですか? | ¥____ |
顧客が得られる価値やメリットを3つ書き出してください | ①___ ②___ ③___ |
競合と比較したときの「自社商品の強み」は? | ______________ |
価格に対して「安い/高い」と言われたことがありますか? | □ はい / □ いいえ |
値下げではなく、価値の伝え方で改善できる点は? | ______________ |
【ステップ2】ターゲットの再確認
質問 | 回答記入欄 |
---|---|
理想の顧客像はどんな人?(性別・年齢・職業など) | ______________ |
その人はどんな悩みを抱えている? | ______________ |
どんな言葉や表現に反応しそう? | ______________ |
現在のSNSや商品説明は、この人物像に合わせていますか? | □ はい / □ いいえ |
【ステップ3】導線の確認
質問 | 回答チェック欄 |
---|---|
SNSプロフィールに販売ページのリンクがある | □ はい / □ いいえ |
XやInstagramで固定投稿やハイライトを使っている | □ はい / □ いいえ |
商品ページにビフォーアフター・口コミ・ベネフィットがある | □ はい / □ いいえ |
初めて見た人でも購入までの流れが分かる | □ はい / □ いいえ |
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