ビジネスの世界では、知っているだけで仕事の理解が深まる基本用語がたくさんあります。その中でも、特に重要な PDCA・KPI・ROI について解説します。
意味だけでなく、実際のビジネスでどう使うのかもあわせて紹介するので、ぜひ活用してください。

活用するのが大切ね!
1. PDCA(Plan-Do-Check-Action)とは?
PDCAとは、業務を継続的に改善するためのサイクル です。仕事の効率を上げたり、ミスを減らしたりするために、多くの企業が取り入れています。
PDCAの4ステップ
- Plan(計画):目標を設定し、達成するための計画を立てる
- Do(実行):計画に基づいて実行する
- Check(評価):実行した結果を振り返り、計画通りに進んでいるか評価する
- Action(改善):評価の結果を踏まえて、改善策を実施し、次の計画につなげる
PDCAの具体例
例えば、営業チームで「新規顧客の獲得を増やす」という目標を立てたとします。
- Plan(計画):「1カ月で20件の新規顧客を獲得するために、1日5件の営業電話をかける」
- Do(実行):実際に毎日5件ずつ営業電話をかける
- Check(評価):「目標の20件に対し、15件しか獲得できなかった」
- Action(改善):「電話だけでなく、メール営業を併用してアプローチ方法を増やす」
このようにPDCAを回すことで、仕事のやり方を少しずつ改善しながら、成果を上げていくことができます。
2. KPI(Key Performance Indicator)とは?
KPIとは、目標達成の進捗を測るための指標 です。「目標を達成するために、どの数値をチェックすればいいのか?」を明確にするために使われます。
KPIの設定例
例えば、ECサイト(ネットショップ)で「売上を増やしたい」と考えた場合、どのようなKPIを設定するべきでしょうか?
- 売上 を構成する要素 →「訪問者数 × 購入率 × 平均購入単価」
- それぞれの数値をKPIとして管理 → 「訪問者数」「購入率」「平均購入単価」をチェックする
KPIを設定することで、売上が伸び悩んだときに「どの数値が悪いのか?」を分析し、具体的な改善策を考えることができます。
KPIの活用例
例えば、営業部門のKPIを設定するなら、以下のような指標が考えられます。
- アポ獲得数(1週間で何件の商談を取れたか?)
- 成約率(商談をしたうち、何%が契約に至ったか?)
- 売上目標達成率(月間の売上目標に対して何%達成できたか?)
KPIをしっかり設定し、定期的にチェックすることで、仕事の成果を可視化しやすくなります。
3. ROI(Return on Investment)とは?
ROIとは、「投資したお金や時間に対して、どれくらいの利益を得られたか?」を示す指標です。**「投資対効果」**とも呼ばれ、ビジネスの意思決定に欠かせません。
ROIの計算方法
ROIは以下の計算式で求められます。
ROI(%)=(利益 ÷ 投資額)× 100
例えば、広告に10万円を投資して、30万円の売上が出た場合、利益は30万円 – 10万円 = 20万円 なので、
ROI =(20万円 ÷ 10万円)× 100 = 200%
この場合、投資額の2倍の利益を得たことになります。
ROIの活用例
- 広告投資:「10万円の広告費で、いくらの売上が上がったか?」
- 人材投資:「研修費用をかけた結果、社員の生産性がどれくらい向上したか?」
- 設備投資:「新しいシステムを導入したことで、業務効率がどれくらい改善されたか?」
ROIを考慮することで、「本当にこの投資は価値があるのか?」を判断しやすくなります。
まとめ
PDCA、KPI、ROIは、それぞれ仕事を効率的に進めるために重要な考え方です。
- PDCA:「仕事を改善し続けるサイクル」
- KPI:「目標達成のための指標を決める」
- ROI:「投資対効果を測る」
どれも難しそうに見えますが、実際のビジネスでは日常的に使われています。
理解して使いこなせるようになると、仕事の成果がグッと上がるので、ぜひ実践してみてください。

これ見よがしに使うと敬遠する人もいるから気をつけてね!